中国とフィリピンの南シナ海の問題だが、どこにどういう権利が有るなしが正しいという議論はおいておいて、実際問題一般の人にとって、ある地域がどこの国にどういう権利が有るなしの問題がどういう意味を持つか考えてみよう。
ある地域が自国に権利がくると争っていた相手国に勝ったという気分になるかもしれない。相手国に権利がいくと負けたという気分になるかもしれない。
では、大多数の人にとって、その地域を戦争までして得たからといってどういう意味があるであろうか。戦争をせずに得たとしてもだが、どれだけのものが自分自身が得ることができるかである。戦争をすれば軍需産業は儲かるであろう。
結局多くの場合、一般の人にとって、ある地域の権利がどっちの国にあるという問題がどっちのものになったとしても、どれだけのメリットがあるか疑問であるということが言えるのではなかろうか。